萬古焼 窯元めぐり②山口陶器さん
三重県の地場産業、
萬古焼の窯元さんへお伺いしてきました。
BROOKのある四日市から車で30分ほど
三重県菰野町という山に近いところに山口陶器さんはあります。
山口陶器さんは4th-marketさんの窯元の一つと
山口陶器さんオリジナルブランドかもしか道具店さんの窯元です。
BROOKでもごはんの鍋や三とく鍋などをお取り扱いさせていただいてます。
山口陶器さんは
4thさんのティーカップ、プレートなどの
細業が綺麗な食器を多く作られています。
BROOKオリジナルカラーの
カップ&ソーサー スティルク グレーも
山口陶器さんに作って頂きました!
↓ スティルク ティーカップ&ソーサー
今回は生産工場を見せて頂きました。
早速、現場へ向かいます。
工場へ入るとプラートのティーカップに
ディッピングという
成形の終わったカップにひとつひとつ釉薬をかける工程をされていました。
こちらは動画 → プラート ディッピング中
こちらはカーキオリーブの釉薬。
焼く前はこんな色なんですね!
焼く前からすでに可愛さを醸し出しています。
お気づきでしょうか?
すでに4th-marketのロゴが入っています!
銅板転写、という絵付けの技法で
ひとつひとつ手作業で入れています。
製作の段階で欠けたり、
割れてしまったものに実演して頂きました。
思わずスタッフの声が上がってます。
こちらは動画 → 4th-marketロゴ転写の瞬間
どうしても製作途中でそういった割れ、
欠けは出てきてしまうとのことでした。。
個人的に、器の裏面のロゴがそれぞれ違うところも面白くて好きなのですが
こうした手作業からなるものでした。
因みにこちらが
↓ プラート ティーカップ&ソーサー カーキオリーブ
山口陶器さんでは圧力成形という成形方法で作られています。
型に圧力で泥を流し、
自然乾燥させ型を作り → 取手付け →
素焼き → 施釉(先ほどのディッピング) → 本焼成。
↓ 圧力成形に使われる型。
こうしていくつも積み上げて作られています。
細かな削り作業をしている様子。
こちらにも型がずっしりとあります。
↓ 素焼きの窯。
ごはんの鍋の蓋たちがずらり。
700度、5〜6時間かけて焼きます。
奥へと案内されまして、
これは、ごはんの鍋!
なんて可愛い。
鍋は三鈴陶器さんでも拝見した動力成形で作られています。
ありがたく近くで作業を見せて頂きました。
職人さんが手を加えて綺麗に作られていました。
こちらは動画 → ごはんの鍋の動力成形の様子
左が成形前、右が成形後。
奥にある土の塊がこんなに綺麗に成形されます。
つるつる!
↓因みにこちらは完成形
かもしか道具店さんのごはんの鍋
余談ですが、私は2年以上使うほど愛用しております。
ごはんが本当に美味しい。
そして、こちらの2台の窯で本焼成されます。
↓ これから窯に入る陶器たち。
焼く位置よって釉薬の溶ける箇所が異なるため
それぞれが決まった位置で組まれていました。
プレート、カップ、鍋、
いろんな陶器が組み合わされて同じ窯に入ります。
1200度、12時間かけて焼きます。
同じ位置で焼いても、その日の気温や湿度などにより
同じように焼けないものもあるそうです。
難しいですね、不思議です。
そうして出来上がった陶器は梱包され、
各地へ旅立って行きます。
写真左手にあるたくさんの釉薬が、
山口陶器さんの特色を物語っているように見えました。
最後に、
柄のあるプレートのディッピングを見せて頂きました。
よく見ていただくと、細かい線の入ったプレート。
撥水剤で柄に釉薬がかからないようにされています。
釉を混ぜて、
器具を使ってプレートを挟み、どぼん。
引き上げると裏面のロゴが!!
表面は、、
こんなに綺麗に釉がかかるんですね!
すごいの一言。
↓ こちらの機械でプレートに柄を施すそうです。
台には先ほどのプレートの柄がありました。
工場内には見覚えのある器がたくさん並んでいました。
こんなに一度に見たのは初めてで、
ついじっくりと見入ってしまいました。
初めて知ること、見るものばかりで
驚きも感動もあり、
大変勉強になりました。
先にも言いましたが、
出来上がる前からとても可愛いと思いました。
それは4thさんとかもしかさんのデザイン性の高さだと思い納得です。
製作の過程を簡単ながらお伝えしてきました。
ここから出来上がる4th-marketさん、
かもしか道具店さんの陶器の魅力が
伝わりましたら幸いです。
ここまでお付き合いくださり大変ありがとうございました。
カップ&ソーサーで早く珈琲が飲みたいですね。
長閑な菰野町にある、
かもしか道具店さんの陶器と雑貨のお店
(写真中央の白い建物)
お店もロケーションも最高に素敵です。
お近くの方はぜひお立ち寄りくださいませ。